Reach for the stars

Just another The West Wing weblog

1-04 表舞台(FIVE VOTES DOWN)

ジョシュのタフネゴシエーターぶりが如何なく発揮されたエピソードです。もっともジョシュのやり方は緩急の差がなく、急一辺倒、つまり相手に対し高圧的、威圧的にしか出ないので、反感を買うことが多く、結果として今回はホインズにおいしいところをすべて持っていかれてしまったんですが。「大統領はいい人です。やさしい人だ。汚いことはしない。それは僕の仕事だ」は名言ですね。

トビーはさんざん。苦労して書いた演説原稿は大統領のアドリブのおかげで台無しにされるし、何の気なしに買ったハイテク株が暴騰して皆に冷やかされるし、サムのせいで年収 1ドルにされてしまうし。トビーは損な役回りになることが多い気がしますね。頑張っても報われるケースが少ないというか。

今回も C.J.の皮肉が冴えていました。「見る目ないわね〜」「ランチにいくのにお金が足りないので 12万5000ドルほど貸してくれません〜?」特に後者の高笑いして去っていくシーンは魅力たっぷり。

大統領が薬でラリってしまうプロットは余計だったかも。面白くないことはないのだけど、ちょっと話の流れから浮き気味だったし、現実離れしすぎている気もするので。それはそうとレオの講演料は 4万ドルもするのか。さすが首席補佐官だけのことはある。家も豪邸だったし。

ようやく 4話終わったかー。第4シーズン始まる前に全部見ようと思ってたけど、ちょっと難しくなってきた。感想書いて名言集まとめて、とかやっているとなかなか進まないな。いや、好きでやっているからいいんだけど。

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1-03 報復攻撃(A PROPORTIONAL RESPONSE)

実は 2週間ほど前に見終わっていて、どう感想をまとめようかいろいろ書いてみたのですけど、どうもうまくまとまらないのであきらめて普通に書くことにします。

今回はレオの No.2としての魅力が遺憾なく発揮されたエピソードでした。モリスが乗った飛行機が撃墜された怒りで周囲に当たり散らすバートレットを諌めるシーンはお見事。バートレットと対等にものを言える立場にあるのは首席補佐官であるレオしかいないし、レオもそのことを十分知っている。人間的な魅力やカリスマ性といった点ではバートレットに劣るレオですが、政治的手腕だけをみればおそらくバートレットより上なのでしょう。No.1になれる実力を持ちながら、その力を自分のためにではなく、バートレットがさらに強く輝くために使おうとするその心意気は憧れるばかりです。

そしてなによりバートレットもそのことを十分心得ています。時には耳が痛くなるようなことも言ってくれて、また、自分が間違った方向に進もうとするのを戻してくれる存在としてレオを信頼しています。

あーつくづくこの 2人の関係はうらやましい。自分はバートレットのような強い光を持った人と出会えるのだろうか。と、その前に自分がレオ並みに実力が伴っていないとどうしようもないので努力しないと。

チャーリーはういういしいなあ。ジョシュにまで Sirとか言っているし。頭の回転の速さも初登場ながら十分発揮しています。たぶん登場人物のなかで一番頭がいいんじゃないかと思ってますがどうでしょう。

サムはやっぱりキャラの作り方間違えている気がします。いくら好きだからといってもコールガールとつきあうのを正当化してしまうのはどう考えてもおかしい。サムにしては頭が悪すぎる。アーロン・ソーキンが意図してそうしているならしょうがないけど、そうでないならちょっとがっかりかも。

ジョシュは今回お笑い要員でした。C.J.にいすを蹴っ飛ばされるシーンと、その後また蹴られるんじゃないかと後ろを気にするシーンは面白かったです。

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1-02 非業の死(POST HOC, ERGO PROPTER HOC)

第1話の感想ではあのようにまとめたものの,正直言って物足りなかったことも事実ではありました。全体的にどこかギクシャクした感じは否めなかったし,ユーモアの切れもいまひとつで,軌道に乗り始めるのは何話くらいからなんだろう,と思いながら第 2話を見始めたわけですが。

…素晴らしいなあ。もう軌道に乗っちゃってるじゃないですか。全然心配することなかったよ。ジョシュを筆頭にそれぞれが個性を存分に発揮してます。特に最高なのは「必ず僕を通し,部長を通すこと」のくだり。どうにかしてマンディーの採用に反対しようとするジョシュのうろたえっぷりも面白いけど,それよりも最後,レオの部屋から出て行ったのに,わざわざ戻ってきて,しかもマーガレットの部屋のほうから入りなおして再度レオに念を押す芸の細かさ。引き気味に俯瞰でとらえたカメラアングルも最高。こういう仕掛けってうまいよなあ,とつくづく思います。

ちなみにタイトルの “POST HOC, ERGO PROPTER HOC”はラテン語で「このあとに,故にこのために」という意味で,時間的に前後関係にある事象を因果関係にあるものとして誤って扱ってしまうという論理学の言葉らしい。

例えば「ココアを飲んだら体調がよくなった!」というのを体調がよくなったのはココアを飲んだせいだと思い込んで,ココアばかり飲みまくる,というような話ですな。たまたま体調がよくなる前にココアを飲んだだけで、ココアを飲んでも飲まなくても,体調がよくなっていたかもしれない。または体調がよくなったのは他のこと(実は漢方薬も飲んでいた,とか)が原因かもしれない。時間的に連続しているからといって必ずしも原因と結果に対応するということではないということ。(ココアを飲んでも無駄,と言っているわけではないですよ。あくまで例)。

* ラッセル上院議員の口ぶりから、ある程度展開は予想できたけど、その予想以上のパフォーマンスをみせてくれるジョシュ。こういう下世話な役回りはぴったり。
* オープニングの BGMはセカンドシーズン以降のものとちょっと違うな。お上品な感じ。
* トビーにクッキーをあげないランディンハムさんもお茶目。まああれはあまりにも見え透いたお世辞を言ったトビーが悪いけど。ランディンハムさん相手に 20台後半はないよなあ(笑)
* モリスの赤ちゃんの写真を見せられたマーガレットの「まぁ」という反応もかわいい。写真をモリスに返して、小走りにレオのあとを追う仕草もかわいいですね。
* C.J.の会見での受け答えも見事。「含みがあると思いませんか」「不気味?」
* 「プロゴルファーには意外と冗談が通じないんですね。みなさんユニークな服着ているのに」最近はそうでもないみたいだけど、ゴルフウェアの趣味の悪さは日米共通ってことね。
* ドナも本領発揮。「どうかした?」「別に」「本当?」「ああ」「嘘でしょ?」「ああ」「わたし邪魔?」「ああ」ジョシュとのやりとりは本当に楽しそう。
* ホインズの側近のスティーブって、レオにクビにされたバートレットの選挙スタッフに似てるけど、同一人物なのかな。
* 「アンマンです」「そんなとこに行かなくてもワンマンならここにいるじゃないか」ジョークが面白くないうちは健康に心配ありません。さらっと無視するモリスもグッド。
* 「君には過去だけじゃなく、未来もあるんだ」こういう台詞をさらっと言えるバートレットは本当にかっこいいです。
* サムの単刀直入っぷりも面白いですね。「先週、うっかりプロの女性と寝ちゃいました」いきなりこう切り出されて上司としてどう反応しろと。トビーも大変だなあ。
* 唯一、理解できなかったのがサムがローリーに再び会いに行く話。サムの立場を考えればあまりにも軽率な行動だよな。ちょっと人物設定に無理があるような気がする。第3シーズンになってもサムの立ち位置が決まらないのもこの辺に原因があるのかも。

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