Reach for the stars

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Archive for the '4th season' Category

4-04 闘いの序章(THE RED MASS)

難しいな。思わずもう一回見直してしまった。どうも根本的なところでなぜスタックハウスがあそこまで影響力を持つようになったのかがよくわからないんですが。なのでラストのシーンもたぶんそれなりに感動的な場面なんだろうけど、背景が理解できてないので、いまひとつ感情移入できなかった。

今回はドナが冴えまくってた。もしかして洗脳されちゃったの?と思わせるシーンなんか最高に面白い。カントの引用のくだりで「それで専攻を変えるの?」という突っ込みもいい。しかしジョシュは教養が深いな。カント、プラトーにも詳しかったとは。だいたい哲学科出身でもなければこんな本普通読まないよなあ。でもホワイトハウスのスタッフはこのあたりの知識も一通り押さえてそうなのが恐ろしいけど。

サムはますます輝きを増してきている。最初からこう描いてあげればよかったのに。ここまで存在感が増すんだったら降板しなくてもいいんでは、とも思う。

エイミーは少し太ったですかね。ちょっと二重顎ぎみなのが気になります。彼女もまた信念の人なのか。絶対譲れない強さみたいなものを感じます。

ところで、昨日近所の TSUTAYAでファーストシーズンの DVDがレンタルされているのを見かけたんですが、なんとほとんど借りられてない! 1枚あたり 3,4つずつ用意されていたのでシーズン全体で都合 3,40枚くらいは棚に並んでいたのですが、ケースが空だったのは 3つくらい。むー、そんなもんなんですかね。下手な映画見るよりこっちのほうが全然面白いと思うんだけどなー。

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4-03 正義と罪(COLLEGE KIDS)

ついつい感想書くのを先延ばしにしていたら、本放送のほうは第5回まで進んでしまった。だいぶ置いてかれた。おまけにこの回の内容もだいぶ忘れてしまった。「デスパレートな妻たち」は適当な感想でいいから気楽に書けるんだけど、TWWはそれなりにちゃんとした感想を書きたいからまとまった時間がとれないと、つい後回しになってしまう。まあ、ちゃんとした感想というほど大層な内容じゃないけど。

さて、前回もそうだったけど、今シーズンここまでは力のある魅力的な台詞が本当に多い。今回もバートレットの演説が見事。「喜びは朝とともに訪れると聖書も告げている」「彼らはこんなことをするために生まれてきたんじゃない」とかうますぎる。バートレットが直前のサムのアドバイスをさらっとアレンジする演出もうまいなあ。第 3シーズンで、トビーのバートレットへの「探索ではなく掘削と言って下さい」というアドバイスをこれまたアドリブで「探索はマゼランやなんとか(忘れた)といった探検家のすることだ。掘削と言うのが正しい」とアレンジするシーンを思い出した。こういう細かい演出が TWWは非常にうまい。

最後、トビーの台詞もこれまた印象的。「政治家には2種類ある。イエスという政治家とノーという政治家」「ノーという政治家になったら我々は負ける」日本はノーという政治家ばかりなんですが。まあどんな分野でもノーという人間になったら勝ち目ないよな。気をつけます。

小田茜、じゃなくてエイミーも久々。と思ったけど第3シーズン最終回でも出てたから2回しか間空いてないのか。まあエイミーはかわいいけどストーリーにいまいち溶け込んでない気がするのでどうでもいいんだけど。あ、そういえばTシャツ姿のC.J.かっこよかった。でも演説はあまりうまくなかったな。学生たちも内容そっちのけで騒いでいただけだったし。

ジョシュとトビーが心通じ合ってしまった件で何か書くべきことがあったかもしれないけど忘れた。でも大学の授業料を税控除の対象にする計画はいいね。日本でも是非やって欲しい。私たち人間としての義務は、未来を担う子供たちに自分より多くのものを与えることなのだから。

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4-02 アメリカの挑戦(後編)(20 HOURS IN AMERICA: PART II)

素晴らしい。アーロン・ソーキン凄すぎる。神懸かり的としか思えないシナリオ。個人的には今までで最高のエピソードです。ドラマというより次元の違う別の何かを見せつけられた気がします。見終わった後しばらく放心状態でボーッとしてしまいました。

なんといっても今回は伏線の張り方がうますぎます。一番感動したのがトビーの台詞。「ホワイトハウスで働いている」という台詞が最後になってこんな意味を持つとは。前編でさんざんバカにされていて、後編でも途中までダメだしされ、完全にただの罰ゲームかと思いきやとんでもない。バーのシーンで最後、相手が名前を名乗ったとき、そうかここであの台詞が生きるのか、と話が繋がった瞬間、号泣。凄いね。こんなシナリオ思いつくとは信じられない。ただただ敬服するばかり。

チャーリーの写真のシーンもちゃんとオープニングで写真を飾らないことに触れてから、C.J.からのプレゼントの話にもっていくところがうまい。あ、でもアンソニーとの件は唐突すぎる気がしました。C.J.に失礼なことをしたことに腹を立てて、思わず勢いで言ってしまったのか、それとも前からそうしようと決めていて、伝えようしたのがたまたま、ああいう場面になってしまったのか。前者っぽいけど、チャーリーにしては短絡的かなあ。

バートレットのスピーチも神懸かり的な出来映え。そしてそれを車の中で書いたサムも凄すぎる。ブルーノも唖然としてたもんな。バックに流れる「I Don’t Like Mondays」もかっこいい。これも前編でドナが何気ない会話の中で触れていてきちんと伏線を張ってるんですよね。

サムは降板が決まってから(ん?どっちが先かな)、急にかっこよくなった気がします。ジョシュとはライバルだけど、素直に彼のよいところは認め、と同時に自分が何が足りないのか、そして何をやりたいのかを再認識する。

政治という、より魅力的な世界があることに改めて気づいたサムは、現時点では自分にその能力が十分にないことを自覚し、政治家として再びここに戻ってくるために、一旦ホワイトハウスを去る。そんな流れを予感させるサムのエピソードでした。

そう言えばマロリーは久々だったかも。なんか顔も変わったし、声も(吹き替えも)変わった気がする。気のせいかな。

そして長らくの間、懸案事項だったランディンハムさんの跡継ぎ(?)も無事に決定。エド(ん、ラリーだっけ?)が大統領に為替状況を報告するシーンで、これはたぶん何かの伏線なんだろうな、と予想していたらやっぱり最後でしっかり使ってきました。ただたんに記憶力の良さを表現するのではなく、自分に向けられた話ではない何気ない会話の内容をきちんと覚えている、という表現で好奇心が旺盛な面も描写できているのが見事です。解雇の理由もきちんと説明されていて納得。これからの活躍が期待できそうです。

ラストシーン。ようやくジョシュたちがワシントンに帰ってくることができました。新たな決意を口にするトビーと、それにうなずくジョシュ。あ、書き忘れたけどドナも今回はいいところみせてました。選挙のことしか頭にない 2人に対して、「お前らいい加減にしろ、他にもっと大事なことあるだろ」とブチ切れ。もうただの秘書じゃないですね。人間として立派に成長しています。で、話を戻すと、今回の思いがけないハプニングでトビーとジョシュの間で意識をあわせる機会が出来て、いっそう結束力が高まった気がします。

繰り返しになりますが本当に素晴らしいエピソードでした。

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