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Archive for the '1st season' Category

1-05 妙な陳情(THE CRACKPOTS AND THESE WOMEN)

ジャクソン大統領のチーズの日エピソード。というか第 1シーズンもこのエピソードあったのか。第 2シーズンでもやっぱりチーズの日エピソードがあって、「ジャクソン大統領は〜」で始まるレオの話をスタッフ一同は毎年聞かされるためうんざりするのだけど、そうか第 1シーズンでも聞かされているのね、ということを改めて知ると、見てるこっちのほうもうんざり感が出てきてなかなかうまい演出だなあと思います。こういう記念日系のエピソードは完成度が高いことが多いので自分はわりかし好きです。第 2シーズンの感謝祭やクリスマスエピソードなんかは最高ですね。

で、この回も素晴らしい出来映えなのだけど、特に印象に残ったのはエンディングでのバートレットのスピーチ。
> バートレット 「この次は何が起こるんだろうな、トビー?どんな困難が待ってるのか。天然痘がついに撲滅されたとき、それは人類史上最高の快挙の一つとたたえられた。もう一度できるだろう。その当時の人々がしたように、天を仰ぎ、手を精一杯伸ばして、神の顔に触れよう。ではここにいない友と、そしてここにいる友に」

ちょっとした乾杯の挨拶で、これだけのことがさらっと言えてしまうのは天才的ですよ。「天を仰ぎ、手を精一杯伸ばして、神の顔に触れよう」なんてこれ以上モチベーションを高めてくれる言葉はあろうかっていうくらい素晴らしい。小さくかぶってくるアヴェマリアの BGMも最高。日本の政治家も他人の非難ばかりやっていないで、バートレットを見習って、少しは天を仰いで、手を精一杯伸ばしてもらいたいもんですね。それとこのちょっと前のトビーに対する
> 「私が怒るのはたいてい君の方が正しいからだ」

という台詞もかっこいい。確か第 2シーズンだったと思うけど、チャーリーがホワイトハウスの情報システム部の SEに「君が銃を向けられるのは、正しいことをしているからだ」と助言されるシーンを思い出しました。攻撃されるのは、正しいことをしているから。これからは攻撃されたときこそ、自信を持って行動することにしますよ。

チーズの日ねたはスタッフと陳情者たちとのどこか噛み合わないやりとりが面白いのだけど、今回は C.J.と動物愛護団体の女性とのやりとりが傑作。C.J.の冗談に対して表情一つ変えずに「何ですか?」。続けてオオカミが撃たれて殺されたことに対する C.J.のお悔やみの言葉には「心にもないことを」という冷静なツッコミ。何度見ても笑えます。

子供のころ家が火事になって自分だけ逃げ出して助かって、姉を亡くしてしまったことがトラウマになっているジョシュ。核攻撃の際の避難所へのパスを渡されますが、スタッフの中でパスをもらったのは自分だけということを知ると、動揺を隠せません。悩んだあげく、パスを大統領に返します。
> ジョシュ 「僕は悲劇が起きたら友達を励ましたいし、勝利のときは一緒に喜びたい。これを持ってたらみんなの目を見ることができないんです。だからこれはいりません。僕は友達といたいし、家族といたい。それに彼女たちと」

これもまたいい台詞です。

トビーとバートレットとの衝突はこの頃から始まっているのね。「授業中に手を上げても指してもらえない生徒」とはなかなかうまい言い方。でも、指さないのは優秀な生徒だからなんだよな。常に正しい答えを返す生徒は普段は指されることなく、ここぞというときに指されるもの。それだけバートレットはトビーのことを買ってるということなんだろうな。そして 2人にとってのここぞという時はいつなんだろう。

ゾーイ初登場。結局、チリは大統領じゃなくてゾーイが作ることになったらしい。それはそうとバートレットが今夜はチリを作るぞ!と言ったときのスタッフのやる気のない反応っぷりも面白い。これ以上ないってくらい関心のなさが表現されていてうまいなあと思う。

「去年、自販機からおつりを取ろうとして死んだ人 4人」。ドナじゃないけどどうやったら自販機で死ねるのか気になる。下敷きになる?

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1-04 表舞台(FIVE VOTES DOWN)

ジョシュのタフネゴシエーターぶりが如何なく発揮されたエピソードです。もっともジョシュのやり方は緩急の差がなく、急一辺倒、つまり相手に対し高圧的、威圧的にしか出ないので、反感を買うことが多く、結果として今回はホインズにおいしいところをすべて持っていかれてしまったんですが。「大統領はいい人です。やさしい人だ。汚いことはしない。それは僕の仕事だ」は名言ですね。

トビーはさんざん。苦労して書いた演説原稿は大統領のアドリブのおかげで台無しにされるし、何の気なしに買ったハイテク株が暴騰して皆に冷やかされるし、サムのせいで年収 1ドルにされてしまうし。トビーは損な役回りになることが多い気がしますね。頑張っても報われるケースが少ないというか。

今回も C.J.の皮肉が冴えていました。「見る目ないわね〜」「ランチにいくのにお金が足りないので 12万5000ドルほど貸してくれません〜?」特に後者の高笑いして去っていくシーンは魅力たっぷり。

大統領が薬でラリってしまうプロットは余計だったかも。面白くないことはないのだけど、ちょっと話の流れから浮き気味だったし、現実離れしすぎている気もするので。それはそうとレオの講演料は 4万ドルもするのか。さすが首席補佐官だけのことはある。家も豪邸だったし。

ようやく 4話終わったかー。第4シーズン始まる前に全部見ようと思ってたけど、ちょっと難しくなってきた。感想書いて名言集まとめて、とかやっているとなかなか進まないな。いや、好きでやっているからいいんだけど。

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1-03 報復攻撃(A PROPORTIONAL RESPONSE)

実は 2週間ほど前に見終わっていて、どう感想をまとめようかいろいろ書いてみたのですけど、どうもうまくまとまらないのであきらめて普通に書くことにします。

今回はレオの No.2としての魅力が遺憾なく発揮されたエピソードでした。モリスが乗った飛行機が撃墜された怒りで周囲に当たり散らすバートレットを諌めるシーンはお見事。バートレットと対等にものを言える立場にあるのは首席補佐官であるレオしかいないし、レオもそのことを十分知っている。人間的な魅力やカリスマ性といった点ではバートレットに劣るレオですが、政治的手腕だけをみればおそらくバートレットより上なのでしょう。No.1になれる実力を持ちながら、その力を自分のためにではなく、バートレットがさらに強く輝くために使おうとするその心意気は憧れるばかりです。

そしてなによりバートレットもそのことを十分心得ています。時には耳が痛くなるようなことも言ってくれて、また、自分が間違った方向に進もうとするのを戻してくれる存在としてレオを信頼しています。

あーつくづくこの 2人の関係はうらやましい。自分はバートレットのような強い光を持った人と出会えるのだろうか。と、その前に自分がレオ並みに実力が伴っていないとどうしようもないので努力しないと。

チャーリーはういういしいなあ。ジョシュにまで Sirとか言っているし。頭の回転の速さも初登場ながら十分発揮しています。たぶん登場人物のなかで一番頭がいいんじゃないかと思ってますがどうでしょう。

サムはやっぱりキャラの作り方間違えている気がします。いくら好きだからといってもコールガールとつきあうのを正当化してしまうのはどう考えてもおかしい。サムにしては頭が悪すぎる。アーロン・ソーキンが意図してそうしているならしょうがないけど、そうでないならちょっとがっかりかも。

ジョシュは今回お笑い要員でした。C.J.にいすを蹴っ飛ばされるシーンと、その後また蹴られるんじゃないかと後ろを気にするシーンは面白かったです。

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